[2011.07.13]エコツアーカフェ神戸32
ゲスト:荒井 勣さん(NPO法人ひまわりの夢企画 代表理事)
阪神大震災からボランティア活動を続ける神戸市在住の荒井さん(通称ひまわりおじさん)に、被災地での活動と、これから必要になる支援についてお話しいただきます。
未曾有の大被害をもたらした東日本大震災。発生から4カ月近く立とうとしていますが、未だ多くの方が不自由な避難生活を余儀なくされ、また東電福島第一原発事故は終息の見通しも立っていません。
神戸市在住の荒井さん(通称ひまわりおじさん)は、阪神淡路大震災の折、自身も被災しながらボランティア活動を始めました。その後、各地で起こった震災現場にも駆けつけ、これまで中越地震、中越沖地震、岩手・宮城内陸地震でも活動してきました。
一歩先を読んだ支援に取り組む荒井さんの活動の一つが、避難所から仮設住宅に移る際に必ず必要になる食器(茶碗など)を各地から集めて届ける『お茶碗プロジェクト』。自身でトラックを運転して神戸-宮城を何度も往復している荒井さんに、被災地での活動と、これから必要になる支援についてお話しいただきます。
【あらいいさお】通称「ひまわりおじさん」。東京生まれ、1971年より神戸市在住。1989年より神戸市小学校PTA連合会副会長など地域の青少年育成活動に取り組む。阪神淡路大震災時より、自身が被災した経験をもとに震災復興支援活動に注力する。
7月13日、神戸三宮にて、エコツアーカフェin神戸を開催いたしました。
今回は、被災地復興支援に尽力されている、神戸市の「ひまわりおじさん」こと荒井勣さんに、 16年前の阪神淡路大震災から今回の東日本大震災に至るまでの、ご本人の活動についてお話を伺いました。
阪神淡路大震災で自身も被災しながら、生活に必要な水の運搬・供給に始まるボランティア活動を始めた荒井さんは、その後、 震災が起こる度に被災各地に駆けつけ、救援・支援活動を行い、今もまた東北と神戸を行ったり来たりの日々を送っています。
自らの被災経験から、荒井さんの活動は常に今の状況の一歩先を読んだ、ニーズの先取り支援です。
例えば、震災から数日経てば、誰しも風呂やシャワーを使いたいと思うもの。 ただ、断水中で飲み水すら十分でない状況では、そんなことを被災者が望むのは「贅沢」と思われがちです。 それを知る荒井さんは、被災者から声が上がるよりも先に、避難所に移動式のボイラーとタンクを持ち込んで簡易シャワーを提供します。
また、避難所から仮設住宅へ移るタイミングに合わせて、生活に必要となる食器を無償で渡すという「お茶碗プロジェクト」も、そんな支援の1つ。 配布会の様子をを写した写真、会場には「奪い合えば足りぬ。分かち合えば余る。」という札が掲げられていました。 これまで大きな混乱は起こっていないそうです。
「神戸が僕を必要としている。だから選ばれて僕は生き残った。」 「ボランティアは基本的にお節介だと思う。やってあげるのではなく、させていただくという気持ちが大切。」 「支援は続ければいいというものではない。目的は、被災者が名実ともに自立すること」
荒井さんの次なる活動は、復興のシンボルであるひまわりの花を各地に咲かせることだそうです。 荒井さんの「夢企画」は、まだまだ続いていきます。
★エコツアーカフェ in 神戸★
「ひまわりおじさんの東北復興支援報告」
【ゲストスピーカー】荒井 勣さん(NPO法人 ひまわりの夢企画 代表理事)
【日時】2011年7月13日(水)18:30-20:00
より大きな地図で エコツアーカフェ in 神戸(モンベルクラブ 神戸三宮店) を表示
【参加費】500円(飲み物付)
【お問い合わせ】日本エコツーリズムセンター
TEL:03-5834-7966 FAX:03-5834-7972