[2010.08.02]エコツアーカフェTOKYO32
ゲスト:栗栖浩司氏(NPO法人ひろしま自然学校)
広島県の小さな町の職員として20年間、野生動物と関わってきたのが、「クマ問題」の核心と傾向、対策を提起した『熊と向き合う』(創森社)の著者・栗栖浩司さん。きれいごとだけでは済まされない野生動物との付き合い方を、都会に住むあなたと共有しようというのが今回のカフェです。
「先日、カラスとアオサギとカワウの駆除に参加した」と栗栖さん。
「都会の愛鳥家の方々が聞かれたら大ヒンシュクでしょうが、もともとアオサギやカワウは当地(広島県戸河内町)には生息していなかった鳥で、その食害はかなりのもの。アオサギに至っては池のコイのみならず、カエルやオタマジャクシを求め田の中で苗を踏み荒らすなど、そうでなくても高齢化で弱体化している中山間地域の農業に駄目押しをしています」
「私はこの手でクマを殺してきましたが、守ってもきた」と語る栗栖さんは、「日本の鳥獣行政に必要なことは、保護でも駆除でもなく双方のバランス。守る者と駆除する者が別々では駄目ではないか」と考えています。
田舎のフィールドと都市部の持つ力が上手に組み合わされば、野生動物保護と被害防止という相反する問題への解決策に違った方向性が見えるのでは? 「野生動物好き全員集合!」してほしいカフェです。
皆さまのご参加を、お待ちしております。
ブナの大木。樹高は40メートル程度あり、樹齢は200年以上と考えられます。奇怪な形をしたブナが多い中で、この地域のブナはすごく綺麗な樹形をしており、見る者を圧巻します。ブナと言えば自然保護を象徴のように扱われている木ですが、果たして実際はいかがなものでしょうか?
毎年6月に収穫し、ジャムを作っている桑の実。私も好きですが、人が美味しいと思うものはクマやサルも大好きで、私と奪い合いしています。
上の写真は我が家の大黒柱、下は玄関です。大黒柱は栗の木で、玄関を見てもわかるように、栗の木が多用されています。私が野生生物、中でもクマ対策を行う上で何の知識もなく、アドバイスしてくれる人もいない中でヒントを与えてくれた我が家です。
★エコツアーカフェTOKYO★
先日、私はカラスとアオサギとカワウの駆除に参加しました
【ゲストスピーカー】栗栖浩司氏(NPO法人ひろしま自然学校)
【日時】2010年8月2日(月)19:00-20:30
【参加費】500円(飲み物付)
【場所】モンベルクラブ 渋谷店 5F
東京都渋谷区宇田川町11番5号 モンベル渋谷ビル
*モンベルクラブ 渋谷店は渋谷東急ハンズ向かいにあります。
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【お問い合わせ】日本エコツーリズムセンター
TEL:03-6457-3952 Fax:03-6457-3951