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Aloha～ハワイの自然をこよなく愛する人たちへ

ハワイといえば色鮮やかに咲き乱れるハイビスカスやブーゲンビレア。実は殆ど外来種！　ハワイ国立公園でアドバイザリースタッフを務める近藤純夫さんに、ハワイの自然の実情を伺います。

ハワイには色鮮やかな花が咲き乱れているというイメージを、だれもが持っていると思います。しかし、ハイビスカスやプルメリア、ブーゲンビレアなど、よく知られた花のほとんどは近年になってハワイ諸島に持ち込まれたもので在来のものではないのです。ハワイ固有の顕花植物が約1000種ほどであるのに対し、外来種は2万種に迫っています。小さな島で起きている圧倒的な外来種の侵略は、ハワイの土地から固有の自然が駆逐されることを示しているとも言えでしょう。

少し古い資料にですが、１０年ほど前のナショナルジオグラフィックによれば、全米におけるハワイ州の面積比は５００分の１という極小値にもかかわらず、絶滅を危惧されている動植物の50％はハワイ州にあるという結果が出ています。

ハワイという典型的なリゾート地が抱えている問題から日本は何を学べるのかを、一緒に考えてみましょう。

【こんどうすみお】エッセイスト、翻訳家。ハワイ国立公園のアドバイザリースタッフ。ハワイの自然と文化に関する著述や講義、講演などを行う。主著に『ハワイＢＯＸフラの本』（講談社）、『ハワイ・ブック』（平凡社）、『ハワイアン・ガーデン』（平凡社）、共著に『アロハ検定』（ソニーマガジンズ）などがある。

ハワイ島カラパナの海に落ちる溶岩

ハワイ諸島でもっとも分布域の広いオヒアレフア

レフアの蜜を吸うアパパネ

ワイキキのリゾートホテル群

ハワイ火山国立公園のビジターセンターで説明をする近藤さん