エコセン事務所開所日

月水金(祝日の場合は休)
エコセン

 

「教育と刃物」セミナー報告

 

Google

WWW を検索

エコセンの中を検索

連続セミナー「災害と減災」をベースにしたエコセン前代表広瀬敏通氏の新刊です!

災害を
生き抜く

地域を元気にする地元学

地域活性化のヒントと実例がここにある。エコセンブックレット誕生!

地域を元気にする地元学

 

フクシマBOOK

マスメディアからは聞こえない原発被害・福島の声!

フクシマBOOK

 

 

 

自然学校「エネルギー・プログラム」アイデア集

身近な自然資源からエネルギーを自給!

自然学校「エネルギー・プログラム」アイデア集

 

 

野生動物インタープリター

獣害対策や地域活性化を推進する人に!

野生動物インタープリター

 

 

 

 

災害を生き抜く

エコセン連続セミナー「災害と減災」をベースにした前代表広瀬敏通氏の渾身の書

災害を生き抜く

 

RQ災害教育センター
地球環境基金
Share/Bookmark
エコツアーカフェ

エコツアーカフェTOKYO

濁川孝志
中澤朋代
中村功芳
塚原俊也
松田佳代
渋澤寿一
橋谷晃
荒井一洋
八木和美
進士徹・伊藤千陽・伊勢野大吾
遠藤隼
興膳健太
李妍焱
高田研
森 由美
大嶽 隆
水出正
伊藤聡
鹿熊勤
大浦佳代
嵯峨創平
吉田直哉
森高一・中西紹一
加藤大吾
森美文
岸卓巨
箕輪和香奈
山本かおり
朱惠雯
藤原誉
吉田直哉・輪
萩原・ナバ・裕作
森高一
林浩二
れいほく田舎暮らしネットワーク/川村幸司・野田由美子・佐藤恵
河崎清美
檀野清司
津田和英
村上千里
宮村知行
中西紹一
荒井裕二
伊藤弘晃
牧野佳奈子
瀬戸山美智子
兼松佳宏
広瀬敏通・山中俊幸・中垣真紀子
スパイダー 蜘瀧仙人
梅崎靖志
辻英之
高倉弘二/藤木勇光
虎谷健
竹盛窪・石田奈津子
進士徹
山本隆太
大沢夕志氏・大沢啓子
田儀/小林毅
浅子智昭
山田俊行
齋藤真一郎
近藤純夫
岡田充弘
山田淳
伊東久枝
栗栖浩司
朝倉裕
李妍焱
清家敬太郎
星川淳
山田淳
佐々木拓史
小西貴士
嵯峨創平
高田研
辰野勇
西直人
小林美智子
粕谷芳則
北川健司
大社充
木邑優子
桜井義維英
浜谷修三
萩原章史
尾崎煙雄
小林/ブラウン
古瀬浩史
佐々木豊志
中野民夫
三好直子
江崎絢子
萩原裕作
上田英司
鹿熊 勤
中林裕貴
広瀬敏通

[2012.04.12]エコツアーカフェTOKYO45

今回は西日暮里にて開催

教えて、猟師さん!狩猟を活かす田舎暮らしの秘訣は?

「田舎暮らしをするうえでは地元の人々に何か一つ役に立つ技術を持っていこう。」と獣害対策の為の狩猟技術を持って田舎に移り住んだひとりの中年男。

畑を耕し、渓流釣り、養蜂の師匠を得て自然に暮らす。山の恵みをいただくフィールドレポート!

 

今、里山ではシカやイノシシなどの獣たちによる農業などへの被害が広がっています。鼻を使って畑を掘り返すイノシシ。畑に種を蒔いたそばから、その種を拾って食べるサル。どれだけ柵を張りめぐらせても、網を破ってシカが侵入し、樹木の皮を剥ぎ取り、下草を食べつくし、生態系にも影響が出ています。

これらの野生動物たちを「害獣」ではなく、山の恵みとして受け取って、動物と人間の新たな関係を築いているのが、この虎谷さんをはじめとした狩猟者たちです。

 

自然が好きで大切だから。大地の恵みを受けて生活したいから。

 

約20年間の都内での有機農産物流通会社勤務ののちに、田舎での生活を始めた虎谷さんは、親しくしていた農家の獣被害をなんとかしたいという思いから、里山で暮らしていく手段として“狩猟”を選び、銃猟免許を取得。さらに、狩った獣をジビエとして積極的に活用し、「他の生き物の命を頂いて私たちは日々生きている」という気持ちで、自然と向き合っています。

 

現在進行形のフィールドでの体験から、シカやイノシシ猟の実際や狩りの現場でのエピソード、後継者不足にあえぐ現代の狩猟業や獣害問題の実情をご報告いただきます。

鹿肉を美味しく食べるには?猟師になって、まわりの友人や奥様、お子さんの反応は?など、気になる疑問にもお答えいただきます。ご参加をお待ちしております。

 

【とらたに・たけし】1965年生まれ。「地球のでこぼこをさまざまな手段で楽しもう!」をモットーに山歩き、シーカヤック、スカイダイビング、畑耕作など幅広く体験。約20年間有機農産物の流通会社「大地を守る会」勤務。契約農家さんとの交流の中で獣被害を知り、狩猟免許取得を決意。現在第一種銃猟免許とわな免許を取得し丹沢山系でシカ、イノシシを捕獲する狩猟グループに所属。狩猟技術を田舎暮らしの一手段と考え、自ら実践。2012年より東京を離れ群馬県榛名山麓にある農業法人に就職。栽培管理業務を行いながら畑にやってくる獣を山の恵みと捉え、獣の利活用も検討している。

エコセンProject04

 

■開催レポート■

シカやイノシシ、サルなど野生動物による農業被害、森林被害の報告が全国からあがっています。

 

今回はその“獣害”を逆手にとり、田舎の自給自足生活で米や野菜を得るように、“獣肉”を得てしまおう!と明るく前向きに里山の課題に立ち向かう、自称・中年猟師の虎谷さんに田舎暮らしと狩猟の生活をレポートいただきます。

普段、猟へ出かけるときのキャップとベストを着用して登場。このように目立つ色を身につけてないと、猟区では危険です。

 

群馬県の榛名山ろくに暮らす虎谷さん。ここは開墾された歴史ある土地でもありました。先人にならって、虎谷さんも入植し、自然の恵みを受ける暮らしを始めました。

 

20年間の有機農産物流通会社勤務ののち、今では群馬の地元の農業法人・くらぶち会に勤務しながら、丹沢をフィールドに猟師をされています。

 

前職での地元の食材を集めたフェアの一幕。食材は野菜や乳製品などに限らず、こうして“獣肉”を地域の食材とする考え方から、田舎暮らしの可能性を追求しています。

 

猟中のようすです。

 

近所にも、農家さんが獣害を防ぐために畑の周りに張り巡らせたトタン板の囲まれた畑にもイノシシが侵入した足跡が残されています。

 

わなを使った猟は、通勤前の早朝時間を利用するなど短時間で仕掛けから見回りまでが可能だといいます。その点で一日じっと獲物を待つ猟銃による巻き狩りよりも、初心者や兼業者におすすめです。わながかかったあとに暴れるため、肉質が落ちることが指摘されており、空き時間を利用して1日2回以上見回りをしたり、仕留め方など工夫が必要です。

 

箱わなは、中に米ぬかなどを置いておびき寄せます。獣にストレスをかけず、肉質を落とすこともなく、捕獲できるのが利点です。一度設置するとなかなか移動できないのが難点です。

このように狩猟を持続的に行なうには、わなや猟銃に関しての技術講習だけでなく、仕留め方や解体、肉の活用法なども知識や技術が欠かせず、伝承が強く求められています。

 

そして、食肉となった姿がこれです。手前がイノシシ肉、奥がシカ肉。猟期は限られていて、有効活用するには燻製にするなど保存食にしていくことも大事なポイントです。

 

大地の恵みをいただく、「とても“豊かな風景”ですよね。」

 

動物園勤務や環境コンサルタント、鷹匠の資格を持つ方など、バラエティ豊かな参加者が集まりました。

「猟師免許取得を考えてる人?」の問いには3分の1くらいの方が手をあげていました。

免許取得時の手続きや試験だけでなく、猟銃取得の手続き。実際、猟を続けていくときにかかる装備や器具、入猟費などの経済面のアドバイスなどもあり、猟師を目指す人の実用的な話もためになりました。

そのほか、肉の流通やサルとの付き合い方など、質問も活発に飛び出しました。

 

サルを畑から追い払うのに、農家の間でも重宝しているのが、“パチンコ”です。サルは人間に似ていて賢く、厄介な相手です。

 

虎谷さんが仕留めたイノシシです。頬が白く、純潔のイノシシだったそうです。獣肉は仲間と分け合い、近所でもおすそ分けしました。

 

これがそのときの銃弾です。解体したあとにイノシシのお腹から出てきました。命の重みと生態系のバランスを考えながら、虎谷さんはこれからも田舎で命をいただく猟を続けます。

 

参 加 者 の 声
  • 日本の里山での獣害の話を色々と聞いて、もっと詳しく知りたいと思い参加しました。非常に具体的なお話を聞けて楽しく勉強出来ました。ありがとうございました。

     

  • 里山についてさらに興味を持ちました。とても楽しかったです。

     

  • 実際に猟をされている方からお話を伺う機会はなかなか無いので参考になりました。

     

  • 観念的でない現実に即した話が楽しかった。都会の人には当然なじみのない話だが、地元の人たちはある程度狩猟の必要性を認知しているのだろうか。

     

  • 獣害被害についてもう少しお話があったら良かったと思いました。

     

  • もっとお話を聞きたかったです。「豊かな風景」という言葉が印象的でした。

     

★エコツアーカフェTOKYO★

教えて、猟師さん!狩猟を活かす田舎暮らしの秘訣は?

 

【ゲストスピーカー】虎谷 健氏(猟師/農業法人勤務)

【日時】2012年4月12日(木)19:00-20:30

【参加費】500円(飲み物付)

【場所】日本エコツーリズムセンター事務所

    東京都荒川区西日暮里5-38-5 日能研ビル2F

 ※会場を渋谷から西日暮里に変更いたしました

 

日本エコツーリズムセンター地図


より大きな地図で 日本エコツーリズムセンター を表示

 

【お問い合わせ】日本エコツーリズムセンター

  TEL:03-5834-7966 FAX:03-5834-7972

 

 

Share/Bookmark