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[2013.1.22]エコツアーカフェTOKYO53

若くして活躍している人の話が聴きたい! 第3弾

今回は下町の文化発信スポット・谷根千で☆

アジアのこどものつなげ方

 ~“Kid’S AUキャンプ”の新しい可能性

“アジア”と一口にいっても、顔は似ているけど、文化が違う、言葉、習慣、考え方が違う...。多様なアジアがつながる“Kid’S AUキャンプ”で活躍する牧野佳奈子さんにアジアの可能性や未来を語ってもらいます。

 

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「言葉は通じないけど、いろんな人がいるなあ」。

キャンプを経て自国に帰るこどもがつぶやいたひと言です。

“Kid’S AUキャンプ”は、「アジアを舞台にこどもたちの原体験をつくる」多国籍キャンプです。

言葉が通じない中、衣食住をともにすることでお互いを理解し、一緒に遊ぶことで「違いは豊かさ」であることを肌で学んでいく活動です。大人には見えない、こども同士が作っていく未来がそこには垣間見えます。

 

農学部卒業後、テレビ局記者を経て世界一周し、帰国後フリーのフォト・ビデオライターになった牧野佳奈子さん。RQ市民災害救援センターやスタディツアーのコーディネートをする傍ら、アジアを舞台に“Kid’S AUキャンプ”を行う牧野さんに、アジアの可能性や未来を語ってもらいます。

 

[まきの・かなこ]

福井県出身。農学部卒業後にドキュメンタリー写真を学び、Uターンして福井テレビ報道部に3年間勤務。その後、ビデオとカメラを両手に抱えて世界一周し、アジアの先住民族の暮らしやゴミ山の貧困問題を取材。現在はフリーランスで撮影の仕事をする傍ら、NGO等のPRビデオ制作を半ボランティアで行う。またNPO法人こどもたちのアジア連合の広報ディレクターとして、新規事業の立ち上げに奮闘中。東日本大震災時にはRQ市民災害救援センタ-の総務やイベントの企画に参加。「若いのに落ち着きがある」「一緒にいるとなんだかで きそうな気がしてくる」という評される、不思議な力を持った女性。

エコセンProject04

 

■開催レポート■

アジアっておもしろいよ、と実感込めて語るのはフリーのフォトライターの牧野佳奈子さん。

アジア放浪後、現在はアジア6カ国(日本、韓国、中国、北朝鮮、ロシア、モンゴル) の子どもたちの交流キャンプ“Kid'sAU”の広報も務める彼女からアジアとつながる可能性を たっぷりと話してもらいました。

 

もともとは、地元・福井でテレビ記者をしていたという牧野さん。 体当たりに取材していくようすは、彼女の生き方を体現しているようでした。

 

その仕事も辞めて、「何をしないうちは死ねないか」と考えたとき、世界一周航空券を手にして 旅に出ようと決める。

どこに行くのか、と考えた彼女の選択は「違法伐採に立ち向かう、ボルネオ島のプナン族に会いに行くこと」だった。

ジャングルをスーパーマーケットと呼び、自給自足をするひとびと。彼らの生活を見て「チープな言葉だけど、日本の原風景だと思った」と何かを掴みかける。

ゴミ山がそびえるフィリピンや、アジア支援NGOのPRビデオを撮るために行ったバングラディッシュでも、好奇心は止まることなく、アジアの多彩さに見せられながら、シャッターを切り続け、カメラを回した。

 

 

「アジアを伝えたい」そんな思いが沸き起こった。でも、その魅力は行ってもらわなきゃ分からないというジレンマを抱えていた。

 

 

そんな中、関わることになったのが“Kid'sAU”キャンプ。広報(後方)担当となり、子どもたちの5日間の様子を記録し、子どもたちにインタビューしていきます。

 

キャンプには勉強ができる子もできない子も、おしゃべりな子もそうじゃない子もみんないっしょに活動する。いろんな人がいてもいい、 いろんな人がいるからおもしろい。居場所が見つかるような感覚がある、という。

そんなキャンプの可能性は、牧野さんがこれまで旅することで感じていた多様性やおもしろさと合致しました。“Kid'sAU”を伝えることが、アジアの多様性を伝えることにつながっていくことに気づいたのです。

昨年夏のモンゴルキャンプでは、子どもたちは乗馬をしたりゲルに泊まったり。

中には、緊張してなかなか異国の子に話しかけられない子どももいるようです。せっかく一緒に活動していても、習慣の違いからケンカになってしまった子どもたちもいました。

しかし、最後のお別れパーティーの時には、号泣する子もいて、それぞれ抱いている気持ちや一歩踏み出した自分との出会いがあるようでした。

 

活動10年を過ぎた“Kid'sAU”の「課題はお金」と現実的な話も。6カ国の国際交流という体験をおもしろいと感じてくれる人が いれば支援者は増えていくのではないかと聞いていて思いました。

 

さて。過去の参加者へのアンケート調査で「“Kid'sAU”に参加して、目の前が開けたみたいだった」と答えた子がいたそうです。

物怖じせず迷いながらも前向きに進んでいく牧野さんに、参加した私たちも、目の前が開けたようなすがすがしさ、あったかさをいただいたエコツアーカフェでした。

 

今回は初めての谷根千・開催。あたたかみのある絵に囲まれ、途中修行僧(?)が通りかかったり、常連の皆さんにも見守られながらいつもとは違う雰囲気。懇親会も盛り上がりました。

 

参 加 者 の 声
  • 実際に諸外国(特にアジア地域)の生活を体験し、その経験を還元する活動を行っている方の話を聞く事ができるということは、私のようにアジアに興味があり何かしたいと考えている者にとってはとても貴重な機会です。ありがとうございました。そして何よりも牧野さんのお話が面白かったです。エコツーリズム自体についても興味が沸きもっと勉強したいと思いました。

     

  • 私は私のままでいい。あなたもあなたのままでいい。人は皆違うけど、違いはすばらしいこと。違いをシェアできる力を育てることは、ひとつの問題に対して、多角的に考え、多角的な解決法を探れる力につながるのではないか。KID’S AUからそういう感じの気付きを得ました。

     

  • カフェで開催されたので、のんびりと拝聴させていただきました。 また、千駄木の町並みも面白く、開催地の町も感じられたのでよかったです。お話は感動しました。 子どもの頃からの経験が世界を変えていくのだと思いました。 この業界に入ってよかったと確信しました。。

     

 

 

 

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東日本大震災後、東北の海の文化を伝えようとビデオ制作プロジェクトも始めています。

 

 

★エコツアーカフェTOKYO★

アジアのこどものつなげ方~“Kid’S AUキャンプ”の新しい可能性

 

【ゲストスピーカー】牧野佳奈子氏(フォトライター)

【日時】2013年1月22日(火)19:00-20:30

【参加費】600円(飲み物付)

【定員】20名

【場所】さんさき坂カフェ

東京都台東区谷中5-4-14

 

さんさき坂カフェ地図

【お問い合わせ】日本エコツーリズムセンター

TEL:03-5834-7966 FAX:03-5834-7972

 

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