[2013.10.11]エコツアーカフェTOKYO62
いいとこぜよ!高知県嶺北(れいほく)地域
増えるU/Iターン者の支援と体験談森林率全国一位で、坂本竜馬やカツオなどで有名で魅力的な高知県。その真ん中「嶺北」地域には震災以降、Iターン者が急増しているといいます。今回、Iターン支援と実際に移住した「れいほく田舎暮らしネットワーク」の川村幸司氏、野田由美子氏、佐藤恵氏をゲストにお呼びし、取り組みと、UIターンの感想、嶺北の魅力などお話いただきます。
高知県の真ん中で、四国全体にもアクセスのよい「土佐嶺北地域」。交通の便が良いのに、農林業が盛んで、中でも美しい棚田から取れるお米は格別と評判です。日本有数の雨景地域でもあり、森林率全国一にふさわしい、豊かな自然が自慢の地域です。
「住んでみんかよ嶺北に!」を合い言葉に、平成19年から移住を支援・応援する団体として立ち上がった「れいほく田舎暮らしネットワーク」。空き家情報や、農耕地の情報、また都市部からの移住希望者の対応も含めて、移住促進に伴う地域の活性化全般を行っている団 体です。
今回のゲスト川村さん、野田さん、佐藤さんは、実際に嶺北地域にUIターンし、移住者の支援を行う方々。支援の取組みについてご紹介いただくと共に、嶺北の魅力、U/Iターンの感想や心得などお話いただきます。 高知県や嶺北地域に興味のある方、移住を考えていてUIターン先輩の話を聞きたい人、地方で活躍する女性の話が聞きたい方、是非ご参加下さい。
[かわむら・こうじ]
嶺北地方・土佐町出身。京都の立命館大学を卒業後、京都府亀岡市にある廃寺にて自給自足の暮らしを始める。結婚後、子どもを授かったのをきっかけに故郷の嶺北地方に帰郷。 2006年、妻と共に通販のお菓子店「ぽっちり堂」を開き、2010年に山のカフェを始める。 2012年より、RIN(れいほく田舎暮らしネットワーク)の事務局長をしている。
[のだ・ゆみこ]
富山県出身。日本一の激流:吉野川にてラフティングガイドを始めたのをきっかけに、2000年から夫婦で大豊町へ移住。夏はラフティングガイド、冬はアルバイトの生活を5年ほど送ったのち、2006年に定住を決意し廃校を利用した素泊まり宿「学校に泊まろう!みどりの時計台」を開業。RINには立ち上げ当初から関わり、現在は副会長兼大豊世話人として、嶺北への移住を希望する方々の相談やお手伝いをしている。昨年からは、過疎化が著しい大豊町を活性化するため「NPO法人元気おおとよ」を住民有志とともに立ち上げ、過疎化が生み出す様々な問題に取り組んでいる。
[さとう・めぐみ]
東京都出身。武蔵野美大で日本画を学び美術講師等を務める。結婚を機に生まれ育った世田谷でサクラベーカリーを夫と経営、3店舗を営みDean&Delucaに卸すなど展開するが、東電原発事故をきっかけに娘2人と高知県へ移住。当初の1年半は2拠点生活だったが、昨年末東京の店を全て閉店。夫が嶺北で新たにカフェを開店したばかり。現在はRINにて移住相談員をしている。高知県へ疎開/避難をしている者の会・【虹色くじら】では共同代表を務める。
高知県の真ん中にある、嶺北(れいほく)地域。大豊町・土佐町・本山町・大川村の4町村のことを指し、「限界集落」という言葉が生まれた地域ということもあり、まさに「田舎」を感じさせる場所です。でも、JR線や高速道路も走り山間部の中では交通の便も良い住みやすいところで、美しい棚田から取れる農作物がことのほか美味しいとが自慢です。
今回のゲストは、そんな嶺北地域のでI/Uターンと地域活性化にとりくむ「れいほく田舎暮らしネットワーク」から尾崎さん、川原さん、佐藤さん、野田さんの4名がいらしてくださいました。
れいほく田舎暮らしネットワークさんの活動は、高知での田舎暮らしのバックアップ。東京でも定期的に移住相談会を開催しているほか、ツアーや農業インターンシップやイベントも企画し、地域活性化にも取り組んでいます。
川原さんは、結婚を機に嶺北にUターンをしたお1人。「子育て環境は相当いい。気候も厳しくないし、天気のいい日は子どもと田んぼのあぜ道を通り、牛を見て散歩してくる。保育園では先生もいいし、食事もみんな地元産でとても安心している。」と嶺北地域を自慢します。
野田さんは、ラフティングガイドをきっかけに高知県に来て嶺北が好きになり、通うようになりました。新品同様の廃校をどうにかできないかと自ら役場になんどもアプローチし、活用できることが決まりました。地域になじむ為の努力話しやコツなども聞くことができ、こらから田舎に住みたい人に、地域活性化に興味がある人にとって、とても貴重なお話しとなりました。
佐藤さんは、原発事故をきっかけに安心して暮らせる土地を探していた時、かつて旅行で訪れた嶺北を思い出し、そしてIターンをしました。それまでは東京で生活をしていましたが、都道府県別自給率で1%しかなく、地域とのつながりも希薄な都市での生活に疑問を感じたそうです。だんな様も一緒に嶺北に移住し、土とつながっている生活を感じながら、道の駅でパン屋さんを営んでいます。
「この地域には未来があることも日々感じていて、それも魅力なんです。リーダーと呼べるような存在は不在ですが、逆にそのことが、それぞれの分野で頑張っているのが誘起的に絡まって素敵な田舎をつくり上げつつある。」と川原さんはいいます。
空き家を生かした移住の取り組みでは、既に空き家が不足する状態になっていると、嬉しい悲鳴も上げています。移住者が増えることは希望が増えるようでとても嬉しいこと。だけど、移住者はお客様ではなく、嶺北をよりよくしていく仲間でることを忘れずに取り組んできた結果が嶺北に溢れています。
4名の楽しそうな語りと幸せそうな生活にとてもうらやましさを感じるカフェでした。
★エコツアーカフェTOKYO★
いいとこぜよ!高知県嶺北(れいほく)地域
【ゲストスピーカー】川村幸司氏・野田由美子氏・佐藤恵氏(れいほく田舎暮らしネットワーク)
【日時】2013年10月11日(金)19:00-20:30
【参加費】500円(飲み物付)
【場所】モンベルクラブ 渋谷店 5F
東京都渋谷区宇田川町11番5号 モンベル渋谷ビル
*モンベルクラブ 渋谷店は渋谷東急ハンズ向かいにあります。
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【お問い合わせ】日本エコツーリズムセンター
TEL:03-5834-7966 FAX:03-5834-7972
【お申込み】下記のお申込みフォームまたは電話、ファックスでお名前、メールアドレス、ご連絡先電話番号を日本エコツーリズムセンター事務局にお知らせください。エコツアーカフェ終了後は食事をしながらの懇親会もあります(実費)。