[2014.10.16]エコツアーカフェTOKYO73
”地球に暮らす”というプログラム
僕の家に遊びにくるとみんな人生の舵を切りたくなるらしい。有機農法・合鴨農法を行うなど、自然によりそった農的暮らしと、地球環境や生物多様性へ配慮したまちづくりのNPO活動を行う加藤大吾さんの生活に触れ、「地球に暮らす」プログラムに触れる入門編。
山梨県都留市。市街地から離れた県道を奥に入り、山道を登った場所に、加藤大吾さんの暮らしはあります。 手作りのログハウスや廃材を使った小屋を建て、ニワトリなどの家畜や野生動物に囲まれ、休耕田だった場所で 有機農法・合鴨農法を行うなど、自然によりそった農的暮らしを育んでいます。
「生態系の中で生きる」ことをやりたくて、家族と一緒に探し当てた山の中腹に土地を買い、 家を建てる建材やその工法も周りに声をかけながら、自力でゆっくりと納得する形を作り上げて、 今では、NPO法人都留環境フォーラムの代表理事として、地球環境や生物多様性へ配慮したまちづくり、それに伴う場づくりも行っています。
家族らの協力で有機農法による食物の自給自足を営みながら、 反対に、家の周りにやってくる鳥たちの暮らす巣箱には、 大吾さんたち家族の髪の毛が巣材として使われたあとがあり、人も生態系に組み込まれていくような生活がうかがえます。
またNPOの活動として、消えつつある在来作物(その土地で世代を超えて種採りが続けられてきた作物) を調査し、復活させ、生態系を活かした栽培法を実践しています。
自然に鍛えられた強い種子をつくり、それを加工し、「美味しさ」「楽しさ」を人々と分かち合ったり、 「地球に暮らす」ことのポジティブさを体現しています。
「生態系の中で生きる」「地球に暮らす」とはどういうことでしょうか。
「お金は要らない生活でしょ」と言われることもある大吾さんですが、都会の生活を捨てて森の中で暮らすというのは極端すぎる発想だ、 とも言っています。
温かく周りの人をほんわかさせ、いつもポジティブな大吾さんのもうひとつの魅力が、大胆さと繊細さです。
東京生まれ東京育ちの大吾さんが農的暮らしをしっかりと確立していった裏には、 「田舎に引っ込むのではない、進出するのだ」という強い気持ちと 地域の方との人づきあいへの気配り、天候や畑のものを食べる猿、有機による稲の育ち方などの “生態系”への細かな観察がありました。
「地球に暮らす」ために、大吾さんがどのようなことを大切にしてきたか。
どんな危機があったのか。どんな人に助けられ、どんな仲間と出会ってきたのか。どんな豊かな生活が今あるのか。これからどんなチャレンジをしていきたいのか。
「僕の家に遊びにくるとみんな人生の舵を切りたくなるらしい」と言う 加藤大吾さんのお話をぜひ聞いてみませんか。
★加藤大吾さんちの農的暮らしを訪ねるツアーを11月11、12日に実施決定(集合:新宿駅/予定)。詳細はエコセンHPにて。
[かとう・だいご]
NPO法人 都留環境フォーラム代表理事
1973年生まれ。幼少から青年期を東京で暮らす。2001年NPO職員を退職して独立し、環境教育事業所「アースコンシャス」を設立。事業の挫折などを経て東京に帰るが、東京の暮らしに疑問を感じ、やるべき事と居るべき場所を求めて家族で土地を探しはじめる。2005年に愛・地球博にて森の自然学校・里の自然学校チーフなどを務めながら、山梨県都留市に山林を購入し友人たちと開拓、セルフビルドの国産丸太小屋に移住。環境教育者、企業研修講師、農家、大学非常勤講師など多彩な分 野を持ちながら妻と4人の子どもと40羽のニワトリと3頭の綿羊に囲まれ、馬を使って田んぼや畑を耕作し、生態系の中で暮らす。著書「地球に暮らそう」「やりたいことやってみた」2012年毎日新聞農業記録賞優秀賞受賞 2013年生物多様性大賞審査員賞受賞
★エコツアーカフェTOKYO★
”地球に暮らす”というプログラム 僕の家に遊びにくるとみんな人生の舵を切りたくなるらしい。
【ゲストスピーカー】加藤大吾氏(NPO法人都留環境フォーラム)
【日時】2014年10月16日(木)19:00-20:30
【参加費】500円(飲み物付)
【場所】モンベルクラブ 渋谷店 5F
東京都渋谷区宇田川町11番5号 モンベル渋谷ビル
*モンベルクラブ 渋谷店は渋谷東急ハンズ向かいにあります。
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【お問い合わせ】日本エコツーリズムセンター
TEL:03-5834-7966 FAX:03-5834-7972
【お申込み】下記のお申込みフォームまたは電話、ファックスでお名前、メールアドレス、ご連絡先電話番号を日本エコツーリズムセンター事務局にお知らせください。エコツアーカフェ終了後は食事をしながらの懇親会もあります(実費)。