[2015.9.28]エコツアーカフェTOKYO82
土・水・木…風土が作る「やきもの」のカタチ
やきもの産地と、わが家の食卓を結ぶ旅に出よう!益子焼や美濃焼など、その土地の暮らしに必要なものを、その土地に伝えられた技でつくられた「やきもの」が日本には数多くあります。やきものの故郷の歴史を知り、やきもののある豊かな暮らしの楽しみに繋げましょう!
日本各地に伝統的な「やきもの」の産地が数多くあることを知っていますか?
土を水と合わせて捏ね、薪で焚く。その土地の暮らしに必要なものを、その土地に伝えられた技で。各地の「やきもの」は、土地の風土と密接な関わりを持っています。
水汲みの困難な土地では貯水用の大きな甕(かめ)が、人口密集の都市近郊では食器類が、きめ細かい粘土の産地では繊細な細工物が、南国のゆったりした時間の中では伸びやかな器が。その土地の歴史や風土が、やきものの形、個性を決めてきたのです。実際に現地を訪ねてみると、それが、ここで生まれたことに納得することも、しばしば。
しかし、生活様式が変り、流通網が発達した現代では、そうした個性は意識しなければ保たれません。各地で開催される陶器市に並ぶ器が、どこでも同じに見えるのは、やきものを知らないから、ではないのです。一方で、工場で大量に生産される現代の陶磁器も、土地の呪縛を離れてはいません。現代の陶磁器産地として有名な愛知県は、中世・平安時代末から、やきものの大産地だったのですから。
やきものの故郷の歴史を知り、その土地の空気を肌で感じる。身近な器が来た道を見直して、やきもののある豊かな暮らしの楽しみに繋げましょう!
森 由美氏[もり・ゆみ] 陶磁研究家
東京生まれ。立教大学理学部卒、東京藝術大学大学院美術研究科修了(保存科学専攻)。 戸栗美術館学芸員、日本陶磁協会研究員を経て独立。陶磁器や伝統文化に関する執筆、講演、企画制作などを行う。公益財団法人 戸栗美術館学芸顧問。NHK文化センター講師。佐賀・有田ふるさと大使。著書『ジャパノロジー・コレクション 古伊万里』(角川ソフィア文庫)ほか。 NHKラジオ深夜便「大人の旅ガイド・やきものの旅」、「開運!なんでも鑑定団」出演中。
★エコツアーカフェTOKYO★
土・水・木…風土が作る「やきもの」のカタチ やきもの産地と、わが家の食卓を結ぶ旅に出よう!
【ゲストスピーカー】森 由美氏(もり ゆみ) 陶磁研究家
【日時】2015年9月28日(月)19:00-20:30
【参加費】500円
【場所】モンベルクラブ 渋谷店 5F
東京都渋谷区宇田川町11番5号 モンベル渋谷ビル
*モンベルクラブ 渋谷店は渋谷東急ハンズ向かいにあります。
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【お問い合わせ】日本エコツーリズムセンター
TEL:03-5834-7966 FAX:03-5834-7972