[2016.7.26]エコツアーカフェTOKYO90
山の日記念「山トーク!」
日本人には山がある
8月11日に新たにはじまる国民の祝日「山の日」を前に、山について語るスペシャルカフェです。今回のゲストは、NHK「にっぽん百名山」などでご活躍中の木風舎の橋谷晃さんです。
8月11日に新たにはじまる国民の祝日「山の日」を前に、山について語るスペシャルカフェでを開催します。エコセンでは、アルピニズムだけでない「日本人と山」との関係について、みなさまと探りたいと考えました。
今回のゲストは、NHK「にっぽん百名山」などでご活躍中の木風舎の橋谷晃さんと、エコセン共同代表の中澤朋代と森高一の3名です。橋谷さんは、山頂だけではない、自然を楽しむさまざまな山の楽しみ方を提案され、日本におけるトレッキングのパイオニアです。
日本の山の魅力、橋谷さん流の楽しみ方、楽しませ方などを伺った後、参加型形式でみなさんと“山トーク”をします。
みなさま、お気に入りの山、山への思いについて語る準備をお願いします!(もちろん聞きたいだけでもOKです)
★開催レポート★
小雨が降る中開催された90回目のエコツアーカフェは、テレビでもおなじみの橋谷晃さんをゲストにお迎えしました。
会場はちょうど「佐藤大史写真展」が開催されていて、カナダやアラスカの風景がとても美しく素敵な雰囲気の会場となりました。
カフェ前半は橋谷さんの山トーク。
山登りを始めたきっかけや、無類の“カフェ&スイーツ”好きであることなど、優しい語り口とまぶしい笑顔は、参加者をアッという間に引きつけ、笑い声やうなずきが絶えないことが印象的でした。
(橋谷さん)
今、“山ガール”に代表されるように“山ブーム”が起きていますが、これは第三次登山ブームです。1回目は、戦後に海外登山が解禁されて、マナスル(ネパールのヒマラヤ山脈に属す山。標高8,163 m、世界8位)に日本人が世界初登頂したことがきっかけで起きた“マナスルブーム”。2回目は、1990年代にテレビ番組から火がついた“日本百名山ブーム”。そして、2007年頃から“おしゃれに格好よく登山する”ことをマスコミが取り上げ、若者の登山者が急激に増えた現在のブーム。ファミリー層も非常に多く、要するにマニアしか行かない山登りから、老若男女が楽しむレジャーへとこのブームで変化したのです。
(橋谷さん)
日本人にとっての山は“暮らしであり信仰の対象”でした。それが、登頂を目的とした“登るための山”となり、現在は、若者を中心に登頂による名誉ではなく「登って気持ちいい」と言った“心の豊かさ”を重視する傾向があります。それは社会全体に「物質的豊かより毎日が幸せかどうか」ということに価値観にシフトいると感じます。
カフェ後半は、森高一と中澤朋代が進行に加わり、参加者参加型で行いました。
1回目のお題は「私の山の楽しみ」。 参加者全員に紙とペンが配られ、それぞれの山の楽しみ方を書き、見せ合いました。
<私の山の楽しみ>
・毎月丹沢の大山に登ることが楽しみ。同じ山でも見える景色は毎回違う。
・山頂や下山時に飲むビールやホットワイン。
・豚肉に塩コショウを振ったものをバーナーで炙って山頂にいいにおいを漂わせること。
・仕事の悩みがどうでもよくなること。気持ちがスッキリする。
2回目のお題は「お気に入り場所・山」。
<お気に入り場所・山>
・富士山の樹海。
・山小屋のテラス
・日本の紅葉。世界1キレイだと思う。
・海外の山に行くと日本の自然が多様でることを感じる。気候、生き物、海溝から山、海流などを見ても奇跡の場所だと思う。
・雪山。宿の裏の気軽な場所でも楽しめる。
などなど、たくさんの山の魅力、楽しみ方を参加者みんなで共有することができました。
<感想>
・橋谷さんのお話を目の前で聞けて嬉しかったです。
・参加型のトークイベントは初めてでしたがとても楽しかったです。
・好きな山の話しが、ずっとしたくなりました。
・最近は、山に行くことがなかったので、今日のお話を聞いて、また大自然を感じる所に出かけたくなりました。
・エコツアーというものを始めて知りました。難しく考えなくても良いものなんですね。
・同じ気持ちの方々で、山好きで良かったです。とても素敵な、やすらぐ時間でした。
橋谷晃氏[はしや・あきら]
木風舎 代表
ネイチュアリング・スクール「木風舎」の代表。「大好きな自然と人とのいい関係を創るには、とにかく自然の良さを体感してもらうのがいちばん!」と、木風舎のチーフガイドとして活躍するほか、講演、メディアやイベントなどの出演などで全国を飛び回っている。 NHK・Eテレ『チャレンジ!ホビー・あなたもこれから山ガール』の講師や、テレビ朝日『大人の山歩き』のガイドとしてレギュラー出演したほか、現在はNHK・BS『にっぽん百名山』シリーズや、テレビ東京『なないろ日和!』の案内役として出演するなど、各種テレビ・ラジオ番組に多数出演中。 『毎日新聞』『日経新聞』などの連載コラムをはじめ、『山と渓谷』『岳人』『スキージャーナル』などの雑誌にも数多く執筆している。
中澤朋代氏[なかざわ・ともよ]
日本エコツーリズムセンター 共同代表
富士山麓のホールアース自然学校でエコツアーガイドとして10年経た後、現在は北アルプスの麓、長野県にある松本大学の准教授。エコツーリズムや環境教育、地域活動に関する教育を行う。アウトドアは山川海空穴と広く経験、山は低山から裏山の3千m、海外まで楽しむ。子どもが3歳と5歳になり、子どもが楽しい山行を思案中。
森高一氏[もり・こういち]
NPO法人日本エコツーリズムセンター 共同代表
㈱森企画代表/大妻女子大学非常勤講師。環境教育、環境コミュニケーションのプロデューサー、プランナー。 1990年からこの分野で活動。エコツーに関しては、92年日本環境教育フォーラムでエコツーリズム研究会を主宰。以降、日本エコツーリズム協会の設立、エコセンの設立に関わる。仕事では、東京ガス・環境エネルギー館の立ち上げとストップおんだん館プロデュース、新宿御苑100周年事業や北海道洞爺湖サミットでの政府展示、オール東京62のエコプロ展などにあたる。
★エコツアーカフェTOKYO★
山の日記念「山トーク!」 日本人には山がある
【ゲストスピーカー】橋谷晃氏 木風舎/森高一/中澤朋代
【日時】2016年7月26日(火)19:00-20:30
【参加費】800円(※今年度より渋谷店での開催のみ値上げいたしました)
【場所】 モンベルクラブ 渋谷店
150-0042 東京都渋谷区宇田川町11-5 モンベル渋谷ビル
【お問い合わせ】日本エコツーリズムセンター
TEL:03-5834-7966 FAX:03-5834-7972
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