大人の革工場見学in東京
「革」の魅力再発見
【満員御礼】定員に達しました。
東京のド真ん中に革工場・・・。実は、田舎で獲れた皮を世界に誇る上質な革に加工する工場が墨田区にあったのです! その中でも獣害捕獲された獣皮を使い、エコレザーを作る山口産業へ見学の旅に出かけましょう。
動物の皮は人類最古の生活素材として 私たちの暮らしや身の安全を助けてくれました。
皮をなめしたものが革である――。これはよく知られる定義ですが、 そもそも「なめす」とはどういうことなのでしょうか?
現代の私たちは、鞄や靴のブランドについてはよく知っています。 しかし、鞄や靴という漢字の左側にある「革」という素材について、どれほど理解しているでしょうか。その種類も、呼称の由来も、加工方法も、今の私たちはじつのところよく知りません。
そして私たちは日々、他の動物の命をいただきながら生きています。 革加工は、いただいた命を最大限に活用する暮らしの技のひとつです。 動物の皮はいかにして革になり、さらに鞄や靴になるのか。 その流れを肌で知ることは、命に対する理解を深め、私たちの生き方を見つめ直すきっかけにもなるはずです。
地方の中山間地域では、いまイノシシやシカが大変な勢いで増えています。暮らしを守るために、これら獣の数を適正に戻す駆除作業が各地で行なわれています。
しかし、ただ命を奪うだけの作業は、誰にとっても気持ちのよいものではありません。奪わなければならなかった命であればこそ、大切にしなければならないのが「敬い」です。
一生懸命生きてきた証である肉を、おいしく感謝して食べる。 そして、古の人たちがそうしていたように、皮や角、牙までもむだなく利用する。この感覚を、今の暮らしにもう一度取り戻してみませんか。
クールだけれど、どこかぬくもりがあり、使い込むほど艶が増して風格が高まる。そんな革の魅力を製造過程から知ることができる、めったに機会のない工場見学会です。
天然素材を愛する方、獣害問題への発展的取り組みとして革製品の開発を考えておられる方には見逃せないツアーです。ぜひご参加ください。
レポート |
ものづくりが盛んな墨田区にある山口産業。革をなめす現場に潜入です。
NPO法人メイドインジャパンプロジェクトの「マタギプロジェクト」として獣害対策のために駆除した猪や鹿の革をなめしています。各地から送られた皮が、ここで革になり、地域に戻っていきます。
さまざまな薬品とともに木製ドラムの中に漬け込まれます。山口産業では、植物タンニンを使っていて、子どもでも安心して触れる革をつくっています。
染色した後の革は自然乾燥されます。この後さらにネットに貼り付けて革を平らに伸ばして乾燥させます。
実際に革になったものを触ってみると、鹿や猪で固さや肌触りが違います。
工場見学の後は情報交換会。参加者のみなさんも革の小物を作っている方から実際に狩猟をしている方まで様々。自己紹介を聞いているだけでも面白い時間でした。
通常はピッグスキンをなめしいている山口産業のある墨田区は、ピッグスキン国内生産量90%を誇ります。墨田区での物づくりを大切にし、メイド・イン・すみだの商品もご紹介いただきました。
【案内人】 山口明宏氏 皮革タンナー/山口産業株式会社専務取締役
大人の革工場見学 ~「革」の魅力再発見~
【日時】2012年11月30日(金)15:00~17:30
【場所】山口産業(東京都墨田区東墨田3-11-10)[地図]
【参加費】1,000円
【定員】30名
【内容】
・革工場見学
・「革の魅力再発見」質疑応答&情報交換会
※終了後、希望者は懇親会(会費制)もあります
【主催】山口産業/日本エコツーリズムセンター
【共催】メイドイン・ジャパン・プロジェクト
【お申込み】下記のお申込みフォームまたは電話、ファックスでお名前、メールアドレス、住所、ご連絡先電話番号を日本エコツーリズムセンター事務局にお知らせください。
※皮革工場と同業にあたる革なめし、染色業者の方はお申し込みできません。
【お問い合わせ】日本エコツーリズムセンター
TEL:03-5834-7966 FAX:03-5834-7972