[2010.10.30-31]里海エコツアー
里海づくりが地域を元気にする起爆剤となり、水産資源の枯渇問題にも役立つ! 地域活性化に取り組む団体や自治体関係者、そして高知の海をこよなく愛する海ガール、海ボーイにお勧めのエコツアーです。
「里海」って知っていますか?
日本の沿岸は護岸整備などでほとんど人の手が加わっています。しかし、里山のように、手入れされている「里海」はまだまだ少ないのが現状です。
黒潮実感センター(高知県・柏島)では、人と海が共存できる里海づくりに取り組んでいます。
その取り組みのひとつが、海中への植林! 実際に木を植えているわけではないのですが、間伐材をアオリイカの産卵床として海底に設置しています。磯焼けにより産卵の場を失ったアオリイカが戻りはじめ、1本の木に10万個もの卵が生み付けられています。
この里海づくりには、地元の漁師さんとダイビング事業者が協力して行っています。また子どもたちへの環境教育の場にもなっています。もちろん間伐材を使うことで、山の手入れにもつながります。
黒潮実感センターは、その取り組みが評価され今年第6回エコツーリズム大賞・大賞を受賞しました。今回は黒潮実感センターの神田優センター長に柏島の海と里海づくりについてじっくりご案内いただきます。
海の中は見えにくく、資源管理が難しいですが、水産資源の枯渇が深刻な問題になっている今、里海への取り組みは不可欠です。
海のエコツアーの定着を目指す今回のモニターツアーでは、地域で里海づくりに取り組む際のポイントをエコセン代表理事の広瀬敏通が解説します!
★『里海エコツアー:海を耕す柏島の取り組みを学ぶ』★
【内容】
【1日目】
・海と山のつながり:間伐している山から海まで、ミニハイキング
・地元の漁師たちとの交歓会
【2日目】
・早朝大敷網観光(古満目水主組合、別途1,800円)
・シュノーケリングで海の現状を知る(船またはカヌーからのエントリー)
・「里海って何?」:
第6回エコツーリズム大賞受賞者の黒潮実感センター・神田優センター長による『里海』プロジェクトの紹介とレクチャー
※天候などにより変更になる可能性があります。
【案内人】神田優(黒潮実感センター・センター長)
広瀬敏通(日本エコツーリズムセンター代表理事)
【日時】2010年10月30日(土)13:00〜31日(日)12:00 1泊2日
【場所】高知県幡多郡大月町柏島 黒潮実感センター泊
【集合】黒潮実感センター 13:00集合、翌日12:00解散
【定員】15名
【申込締切】10月27日(水)
【費用】10,000円(1泊2食込、懇親会費別)
【お問い合わせ】日本エコツーリズムセンター
TEL:03-5834-7966 FAX:03-5834-7972
※この研修は平成22年度日本郵便の動物愛護寄付金の助成を受けて実施しています。
ヒノキの枝葉で作った産卵床に次々と集まってくるアオリイカ
子供の環境教育として:海に産卵床を投入する
高知県西部に位置する柏島(右)