[2013.10.24]連続セミナー『教育と刃物』5
VICTORINOX(ビクトリノックス)は、1884年にスイスで誕生したナイフ・メーカーです。そのファクトリーで作られる精巧で堅牢な折り畳み式ナイフは、今や多機能ナイフの代名詞として世界中に知られ、さまざまな現場で「頼れる道具」として活躍しています。
その日本法人、ビクトリノックス・ジャパンでは、数年前から子ども達にナイフを使った工作体験を提供する活動に力を入れています。危険だからという理由で子どもからナイフを遠ざけるのではなく、箸削りや竹トンボ作りなど、ナイフを使った工作を積極的に体験させることで、正しいナイフの使い方の体得を促すだけでなく、子どもたちの眠れる五感を呼び醒まし、危険に対する察知能力や判断力、情操などを総合的に高めて行こうというものです。セミナー「教育と刃物」第5回は、ビクトリノックス・ジャパン代表取締役の田中麻美子さんをお招きし、CSR(企業の社会的責任)活動と教育効果という両方の視点から、脳育工作の取り組みについてお話をうかがいます。
なお、この連続セミナーでは、刃物と人間の本質的な関係を振り返り、刃物をめぐる現状と課題、刃物教育に関する各種の先進事例、専門家による教養・実技講座など、刃物を軸にしたテーマを幅広く取り上げていく予定です。第5回目もぜひご参加ください。
【facebook】に「教育と刃物」の特設ページがあります。
[第5回目ゲストスピーカー]
田中麻美子氏(ビクトリノックス・ジャパン代表取締役)
【たなか・まみこ】1984年から2年間、在フィリピン・インドシナ難民センターで、難民のためのヘルスケア及び移住先での定着指導などに携わる。その後、オーストラリア、ニュージーランドで日本語教師・トランスレーターなどの活動を経て、インドネシアに約6か月滞在。1998年に帰国後、ルイ・ヴィトン、サムソナイトなど海外ブランドの日本法人で経営企画、営業・マーケティングなどに携わり、2010年3月ビクトリノックス・ジャパンにマーケティング責任者として入社。 ナイフなどアナログな道具を使って細かい手作業をすることの文化的及び教育的意義を啓蒙する活動を始動。2012年1月に代表取締役就任、現在に至る。
[刃物クラフト講師]
高橋良寿氏(五感教育研究所室長)
【たかはし・よしひさ】東京都出身。森林インストラクター、レクリエーションインストラクター、キャンプディレクター1級などを有する。少年時代よりボーイスカウト活動に参加。一貫して野外教育に関心を持ち、近年では「自然の中のプログラミングと脳神経の関係」等を研究する。五感教育プログラムの普及、指導者育成のため、神奈川県教育委員会や教育センター、幼稚園、保育園、小中学校教員の研修、大学教職課程養成コースなど教育現場でのフィールドワークや研修会、講習会で多数講演。また、工作体験に加え、手遊び・指遊び、ソング・ゲーム、アクティビティー等の研究会・講習会・ワークショップも開催している。
[開催日程]
10月24日(木)
◆第一部 脳育!工作体験 17:30~18:50
◆第二部 トークセミナー『ナイフメーカーの脳育教育の取り組み』 19:00~21:00
[全12回スケジュール]
第1回 |
人類と刃物──考古学・文明学・身体科学の視点から2013年6月28日(金)19:00~21:00講師:関根秀樹氏 |
第2回 |
銃刀法の現状とその影響2013年7月26日(金)19:00~21:00講師:服部夏生氏 |
第3回 |
子供と刃物──肥後守(ひごのかみ)で鉛筆を削る学校2013年8月30日(金)19:00~21:00講師:鹿熊勤氏 |
第4回 |
子供と刃物── 冒険遊び場プレーパークでの刃物の役割2013年9月27日(金)19:00~21:00講師:天野秀昭氏 |
第5回 |
子供と刃物──子供と刃物──ナイフメーカーの脳育教育の取り組み2013年10月24日(木)19:00~21:00講師:ビクトリノックス・ジャパン株式会社 田中麻美子代表取締役 |
第6回 |
子供と刃物──山村留学のこどもが言いました。「刃物は生活のタカラモノ」2013年11月22日(金)19:00~21:00講師:グリーンウッド自然学校理事 佐藤陽平氏 |
第7回 |
3.11避難所での物づくり~刃物のチカラ~2013年12月7日(土)14:00~17:30講師:小野寺弘司氏 |
第8回 |
狩猟とナイフ──自然教育ソフトとしての解体技術2014年1月30日(木)19:00~21:00講師:森のたね代表 井戸直樹氏 |
第9回 |
スカウティングと刃物──世界最大の青少年野外活動組織とナイフ2014年2月28日(金)19:00~21:00講師:佐久間宣吉氏 |
第10回 |
森の匠の刃物講座2014年3月28日(金)19:00~21:00講師:佃正壽氏 |
第11回 |
野遊びと刃物 ──ガキ大将キャンプで30年間ナイフを与え続けて2014年4月25日(金)19:00~21:00講師:アドベンチャー集団!Do 代表 黛徳男氏 |
第12回 |
最終回 教育と刃物──刃物づくりの現場と総括(仮)2014年5月29日(木)19:00~21:00講師:自然系ライター 鹿熊勤氏 |
前半の体験会でつくった作品です。えんぴつネックレスのほかに、「手先を動かす」ロープワークや指遊びを行いました。
「五感教育」のいわれは、脳(前頭葉)の発達には手を動かすことが重要であることが証明されているからです。
ビクトリノックスのCSRの取り組みから、日本独自で行う刃物教育について詳しくお話しいただきました。
ここでしか聞くことが出来ない内容もあり、とても満足度が高い会となりました。
[会 場]
日本エコツーリズムセンター (地図)
[参加費]
各回/1500円(6回券割引/8000円)第1部(クラフト)のみ大人1,000円/子ども500円
[コーディネーター]
山中俊幸 |
雑誌・書籍・新聞・WEBの編集・記事制作、企業広告・商品広告の制作を行う広報のプロ。エコツアーや環境関連情報を発信するウェブサイト上の情報を一覧できる「エコツアー・ドット・ジェイピー」の制作者。
[株式会社クールインク代表/日本エコツーリズムセンター副代表理事] |
鹿熊勤 |
1960年生まれ。アウトドアや農林水産業、日本の伝統技術などの分野で取材を続けるライター。野鍛冶を訪ね、地域の特徴的な刃物や技術を記録。訪ねた鍛冶屋は全都道府県計140軒を超える。近年は教育と文化の視点から刃物に関する提言を続ける。著書に『日本鍛冶紀行』『はたらく刃物』(ワールドフォトプレス刊)など。日本エコツーリズムセンター理事。
[フリーランスライター/日本エコツーリズムセンター理事] |
★連続セミナー『教育と刃物』★
第5回「ナイフメーカーの脳育教育の取り組み」
【ゲストスピーカー】田中麻美子氏(ビクトリノックス・ジャパン株式会社 代表取締役)
【コーディネーター】山中俊幸氏、鹿熊勤氏
【日時】2013年10月24日(木)
◆第一部 脳育!体験教室 17:30~18:50
◆第二部 トークセミナー『ナイフメーカーの脳育教育の取り組み』 19:00~21:00
★「刃物のミニ博物館」も臨時開設予定!
【参加費】1,500円(飲み物・自作クラフト作品のお土産つき)
1部のみ参加 大人1,000円 子ども500円
【協力・後援】ビクトリノックス・ジャパン株式会社
【協力】ワールドフォトプレス『ナイフマガジン』編集部
【場所】日本エコツーリズムセンター
東京都荒川区西日暮里5-38-5 日能研ビル6F
【お問い合わせ】日本エコツーリズムセンター
TEL:03-5834-7966 FAX:03-5834-7972