[2014.8.21]サステイナブル・ツーリズム 国際認証セミナー
地域の文化と自然を守りながら地域が潤う、持続可能な観光地づくり
世界中の観光客から選ばれるための国際基準を学ぶ
地域の文化及び自然資源への配慮を前提としたサステイナブル・ツーリズムへの取り組みは、受け入れ規模に関わらず高品質なサービスを提供することが可能で、地域への経済効果のほか、良好な環境および文化資源への理解促進と保全をもたらすことが期待できます。
「環境や地域経済に配慮した旅行」という付加価値を利用者にわかりやすく伝え、国内外にアピールするには、客観的な指標が不可欠となります。その指標となるのが、サステイナブル・ツーリズムの国際認証制度です。
世界中の約30カ国において既に導入され、持続可能な運営が着実に実施されていることを客観的に示し、観光の質を担保する認証制度の存在は、日本国内におけるサステイナブル・ツーリズムの水準を、ペルーのクスコやノルウェーのフィヨルドなどと同様、国際的に通用するレベルへと底上げすることにつながります。
今回は、第1回の研究会として、「持続可能な観光への取り組みと、国際基準の導入」をテーマに、国連が進めるサステイナブルツーリズムの国際認証制度について、その概要と導入メリットを学びます。
◎環境や地域に配慮したツーリズム展開に取り組みたい
◎訪日外国人観光客にも効果的なサステイナブル・ツーリズムに取り組みたい
◎サステイナブル・ツーリズムの国際基準について知りたい
◎地域の潜在的魅力を生かした活性化を行いたい
◎他のツーリズム、宿泊、ガイドとの差別化を図りたい
◎各地で取り組む方々とつながりを作りたい
◎サステイナブル・ツーリズムに取り組む&取り組みたい協議会、行政、団体
◎観光地に関係した方々
(観光協会、観光案内所、ビジターセンター、観光関連組合、大学関連など)
◎観光事業者に関係した方々
(旅行者・旅客運送業者、自然学校・ガイド、地方自治体など)
◎宿泊施設に関係した方々(ホテル、旅館、民宿、キャンプ場など)
はじめに「持続可能な観光における世界基準の日本導入について」
NPO法人日本エコツーリズムセンター共同代表 梅崎靖志
報告1「世界におけるサステイナブル・ツーリズム導入事例と世界が求められる観光形態」
国際エコツーリズム協会理事/NPO法人エコロッジ協会代表理事 高山傑氏
報告2「国連世界観光機関(UNWTO)が推進するサステイナブル・ツーリズムについて(仮)」
国連世界観光機関(UNWTO)アジア太平洋センター プログラム・パブリックリレーションズ課長 HarmonyLamm氏
質疑応答
多くの観光地にとっての課題は、マスツーリズムによる観光が本当の地域振興のツールとなっていない点だといえるでしょう。
マスツーリズムでは、安くなければ取り扱ってもらえないだけでなく、大型バスが駐車するスペースや大きなトイレなどの施設整備が欠かせません。しかしそれは、資金面のハードルが高い上に、環境負荷も大きくなります。さらに、地域に残るお金も少ないのが現状です。
特に、地方の中小規模の観光施設や飲食店などは、団体客に代わる客層となる個人客や、訪日外国人客を呼び込むノウハウがないために産業の 空洞化が顕著に見られています。
2008 年、国際自然保護連合「第5回世界自然保護会議」において、世界初のサステイナブル・ツーリズム(持続可能な旅行形態)のための基準「世界規模での持続可能な観光クライテリア(GSTC)」が発表され、世界中で GSTC が定める国際基準を満たす認証制度づくりが進んでいます。
日本国内では、こうした認証・認定制度が普及しておらず、各地で「エコ」の名を利用して集客・実施される観光形態は、消費者の混同を招くだけでな く、取り組み内容や提供するツアーの質を見極めることは難しいのが現状です。
NPO 法人日本エコツーリズムセンターでは、国際基準であるGSTC を満たす認証制度作りに取り組んでい ます。
サステイナブル・ツーリズムの適正化とツーリズム価値の向上を目指し、国際基準であるGSTC を満 たした全国共通の認証制度の制定・普及に向けて、セミナーを開催していきます。
★第1回サステイナブル・ツーリズム 国際認証セミナー★
地域の文化と自然を守りながら地域が潤う、持続可能な観光地づくり 海外の観光客から選ばれるための国際基準を学ぶ
【日時】2014年8月21日(木)10:00-11:50
【場所】奈良県新公会堂 会議室2
〒630-8212 奈良県奈良市春日野町101
【定員】25名
【参加費】1,000円
【お問い合わせ】日本エコツーリズムセンター
TEL:03-5834-7966 FAX:03-5834-7972
【お申込み】下記のお申込みフォームまたは電話、ファックスでお名前、メールアドレス、ご連絡先電話番号を日本エコツーリズムセンター事務局にお知らせください。
この活動は地球環境基金の助成を受けています