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健康の保持 |
ゲストユーザ: 看護師 |
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地震から10日余り。避難している方々の疲労は日々蓄積されているとお察しいたします。
寒さや食料不足、ストレス、不眠、持病の薬がない、、、、などから起こりうる幾つかの疾患を予防し、今ある健康を失わせないことがこれからの課題の一つであると考えます。 例えば 避難所で床に薄手の毛布をひき寝起きをしてると、長時間の同部位圧迫・低栄養状態・低体温による末梢循環不全・…これらが重なり高齢者なら3日ほどで褥創(床ずれ)ができてしまうことがあります。 また長時間固いところに所に座っていれば坐骨神経痛など下肢のしびれ・浮腫・末梢神経障害なども懸念されます。 車中生活されている方もそうですが、3時間に一度は立って全身を伸ばし体の血流をよくしてください。足の指1本1本を順番に動かすだけでもふくらはぎの筋肉が刺激され下肢への血流が良くなります。 とくに高齢者の方々は自分で不調に気づけないことがあります。 まわりの方が率先して(寒い中苦だとは思いますが)体を動かすよう促してあげてください。 また下着やトイレットペーパーなどが不足していることから尿路感染症(主に女性=尿道が短い)を起こすことも懸念されます。早急な下着の支給と十分な水分摂取が重要です。 高血圧で普段薬をのまれている方はまず薬がない不安で血圧があがります。加えて寒さは血管を収縮させ血圧を上昇させます。こういった方々は長時間の同一姿勢やの水分摂取不足が血栓のリスクとなり、例えば数日ぶりの排便で一気に怒責をかけたときに脳梗塞・心筋梗塞を起こす危険があります。避難所の集団生活ではトイレに時間をかけられないというのも高齢者にはストレスです。 早急な薬の処方が第一ですが、精神的な安定がとても重要になってきます。 血圧計を持っていき安静にしてもらって何度か計測し、一番低い値を知らせると安心することができます。またトイレにいくときは1枚羽織物を増やし十分にあったかくして、長時間排泄に時間をかけられるよう周囲の配慮も必要になってきます。 糖尿の方は足先が冷え凍傷になっていても自覚できないことがあります。 また小さな傷の出血でも治りにくく、感染しやすいです。 きれいな水で洗浄し(できれば消毒)、きれいな布で覆って感染を防止してください。 首都圏では下降の一途ですがインフルエンザがまだ流行っています。 支援者の方がこちらからもちこまないのは勿論ですが、うがい・手洗い・マスクで防ぐことは可能です。 乾燥から気管の粘膜を保護する風邪予防の観点からも、被災者へのマスクの徹底はとても重要だと思います。 ご家族や知人、住む場所を失った悲しみや苦しみは私たちの想像をはるかに超えています。しかし一方で 避難してる方=生き延びた方=これからも生きていく方 をどう支えるか、心身のケアをしていくかが復興のカギとなっていくと思います。 わたしたち一人一人が何ができるか考え、行動して復興に尽力していきましょう。 |
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