地域活性化には、産業の誘致や施設の建設が有効だと思う人はもうあまりいないでしょう。 これらにお金をかけても成功するケースはほんのひと握りで、 自治体には大きな負担がのしかかる事例をいやというほど見てきたのですから。 大企業の工場誘致にたとえ成功したとしても、ひとたび不況が来れば真っ先に閉鎖やリストラに追い込まれる──。 それを改めて確認させられたのが、今回の不況です。 高齢社会、低成長時代を迎え、地域活性化はどうあるべきかを見直すときがやってきたといえます。
エコセンは、地域活性化のポイントは「地元を愛する人を育て、自立すること」と考えています。 “箱もの”ではなく“人”に投資することこそが、持続可能な地域をつくると確信しています。
「地域が活性化する」とは、具体的にはどういうイメージでしょうか? たとえば、 「地元を出ていった若者が戻って来る」、「地域のサークル活動が活発になる」、 「時間を持てあますしかなかった年寄りたちが、仕事を再開する」。 ・・それは現役時代の仕事かもしれませんし、地域に古くから伝わる知恵や技術を今に活かしたり、 子供や孫に伝承する仕事だったりします。 また、「地域が元気になっていることが、他の地域に知られるようになる」 などもあげられるでしょう。
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地域活性化を達成するための有効な手段が「エコツーリズム」です。 エコツーリズムは、エコツアー(環境保全型旅行・持続可能な旅行)の背景となっている考え方で、 地域が持つ魅力を再発見する活動が、その第一歩になります。 地域の自然、文化、風習、歴史など、地域に住む人たちが地域のもつ魅力にあらためて気づき、 自分たちの存在や役割が見えてくることで、 その地に住む者としての「誇り」を回復していきます。
第二歩目は、エコツアーの実施に必要な、あるいは地域活性化に必要な課題と目標を立てていくことです。 地域の担い手となる人を育てるには時間がかかりますが、地域を愛する人たちが一人でも多く出てくれば、 外部の資本に頼る必要もなく、一人ひとりの創意工夫が始まり、 同じ思いを持った仲間たちが現れて、必ずや地域をもり立てるキーマンになってくるはずです。 その地域が持っていた独自の文化や産業が、ふたたび沸き立ち、 地域に希望が生まれてくるのです。
このような地域づくりをエコセンはお手伝いしたいと思っています。 地域を豊かにすることが、日本の美しい自然や文化を守り、 地球規模での環境保全や、戦争のない平和な世界をつくることにつながると信じるからです。
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エコセン活用提案その1他の地域の実態を知って刺激を受ける。エコツーリズムの導入事例を紹介します。
他の地域でのエコツーリズムの導入事例を知ることは、自分たちの地域の未来を探るうえで重要です。 自分たちと同じ悩みを抱えていた地域や自治体が、どのように変わっていったか? 大いに刺激を受けることになるでしょう。 地域の有識者の懇談会や商工会、商工会議所のセミナー、自治体の勉強会にエコセン世話人をお呼びください。
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エコセン活用提案その2地域活性化の第一歩は若者と年長者、
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エコセン活用提案その3エコツーリズムの導入効果の確認や
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エコセン活用提案その4地域の魅力を伝える技術を磨き、
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エコセン活用提案その5街のやる気を一気に宣伝。
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エコセン活用提案その6ネットワークでつながり、
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上図「日本エコツーリズムセンターのエコツーリズムを活用した地域活性化のためのワークフロー」をPDFでダウンロードする