[2012.11.21]連続セミナー『災害と減災』
いつ来るかわからない災害。日本に暮らしていれば、被災する可能性は高い。実際に被災したら、どうするか。日ごろからどんな備えをし、被災時にはどう動いたらいいか。そして、災害を通じて何を学べるのか。全6回のセミナーを通じて考えます。
第2回目のテーマは「災害と都市」。東日本大震災の「災後社会」では、首都圏直下や南海トラフなど巨大地震が続々と頭を見せ始めてきました。とくに過密な人口を抱える都市部は災害に脆弱な構造的弱点を多く持っており、人的、経済的被害が膨大なものになると言われています。
都市人口が過半数を超えた災害大国の日本で、いかに生き抜き、身の回りの減災を実現していくか、具体的な検討を行います。
[全6回スケジュール]
第1回 |
2012年11月7日(水)19:00~21:00 |
第2回 |
災害と都市2012年11月21日(水)19:00~21:00 首都圏直下地震や名古屋、大阪など都市圏での深刻な被害予想の中身を検証。都市で生き抜く知恵を伝えます。 |
第3回 |
2012年12月5日(水)19:00~21:00 パニックを多角的に調べ、その仕組み説き明かします。さらに情報の持つ力と怖さも豊富な事例で検証します。 |
第4回 |
2012年12月19日(水)19:00~21:00 防災では優れた実績の日本が、「想定外」の災害で敗れ去った東日本大震災。マニュアルではない実践的な防災減災について話します。 |
第5回 |
2013年1月9日(水)19:00~21:00 「無償の行為」ではなく「自発的な行為」がボランティア。ボランティアの役割りと効果、その可能性について見てみます。 |
第6回 |
2013年1月23日(水)19:00~21:00 被災地に行ってくると自分が一皮むける、そんな経験は誰にでもあります。ところがそれこそが災害大国でとても重要な意味を持ってくるのです。 |
[参加費] 各回2,000円、全6回10,000円(飲み物、資料つき)
【ひろせとしみち】20代はアジア各地で個人NGOや国際ボランティアとして村つくりや難民キャンプ支援を行い、1982年に国内最初の自然学校となるホールアース自然学校を創設。冒険好きな子どもたちの育成に尽くした。国内外で自然学校やエコツーリズムを普及し、現在3700校ある日本の自然学校の第一人者として多くの自然学校人材を育てた。
政府の災害救援専門機関「国際緊急援助隊」創設メンバー。阪神淡路大震災では東灘小のボラセン、中越地震では川口町ボラセンをそれぞれ立ち上げて活動。スマトラやペルーにもスタッフを派遣し救援活動を行った。東日本大震災では2日後にRQ(レスキュー)市民災害救援センターを立ち上げ、現在、一般社団法人RQ災害教育センター代表理事。
レポート |
連続講座の第2回目は、都市災害がテーマ。いまや、都市人口が地方を上回り、東京・大阪・名古屋の3大都市に物・資金・情報・サービス・機能が集中しています。そんな都市で災害に遭遇したら私たちはどうしたらいいのか、をお話いただきました。
密集・複雑化した都市は、豪雨・洪水・熱波・地震・断水・停電・感染症などの災害に対し、とても弱い構造となっています。また、ライフライン・インフラが頼みの都市。自給率が極度に低く、物流や電気、水が寸断された場合、私たちはどうしたらいいのか。東日本大震災の際のスーパーやコンビニから食べ物がなくなる光景がよみがえってきました。
いざ災害が起きた時、すぐに助けが来るかどうかわかりません。なので、自分のちからで生きぬすべを知っておく必要があります。「木造1階はつぶれてしまう可能性が高いので、どんなに揺れていても外に出る!」「電車の前3両目には絶対のらない」など自分の命を守るために徹底して危険から身を離すことが大切です。
今出来る備え、起きた際の知識の大切さを教えてもらった今回。しかし、自分が出来る備えだけでなく、都市構造、政策全体として考えていかなければどうにもならない事とが浮き彫りになりました。さて、災害連続セミナーでは災害を生き抜く方法をお伝えしています。3回目以降の講座にも是非ご参加下さい。
★連続セミナー『災害と減災』@西日暮里★
第1回「災害大国の日本」
【スピーカー】広瀬敏通(日本エコツーリズムセンター代表理事、RQ災害教育センター代表理事)
【日時】2012年11月7日(水)19:00-21:00
【参加費】2,000円(飲み物、テキスト付)
【共催】一般社団法人RQ災害教育センター
【場所】日本エコツーリズムセンター事務所
東京都荒川区西日暮里5-38-5 日能研ビル2F
【お問い合わせ】日本エコツーリズムセンター
TEL:03-5834-7966 FAX:03-5834-7972