[2013.1.23]連続セミナー『災害と減災』6
いつ来るかわからない災害。実際に被災したら、どうするか。そして、災害を通じて何を学べるのか、エコセン代表理事の広瀬敏通が全6回のセミナーを通してお伝えしています。
最終回のテーマは「災害から学ぶ」です。被災地に行ってくると自分が一皮むける、そんな経験は誰にでもあります。じつはそれが災害大国でとても重要な意味を持っています。災害は巨大な悲劇の源泉ですが、それだけ見ていてはこの災害多発国日本で災害を乗り越えることはできません。災害自体が地球環境や生物にもたらす恵み、とりわけ、われわれ人間にとって『恩恵』とも言うべきものは、じつはたくさんあるのです。
さらに、災害に遭遇した人、現場に赴いた人に共通にもたらされる『貢献や利他の感情』について、多くの実例と共に、『災害から得ること・学ぶこと』をともに考え、災害に斃されない生き方を探ります。
[全6回スケジュール]
第1回 |
2012年11月7日(水)19:00~21:00 |
第2回 |
災害と都市2012年11月21日(水)19:00~21:00 首都圏直下地震や名古屋、大阪など都市圏での深刻な被害予想の中身を検証。都市で生き抜く知恵を伝えます。 |
第3回 |
2012年12月5日(水)19:00~21:00 パニックを多角的に調べ、その仕組み説き明かします。さらに情報の持つ力と怖さも豊富な事例で検証します。 |
第4回 |
2012年12月19日(水)19:00~21:00 防災では優れた実績の日本が、「想定外」の災害で敗れ去った東日本大震災。マニュアルではない実践的な防災減災について話します。 |
第5回 |
2013年1月9日(水)19:00~21:00 「無償の行為」ではなく「自発的な行為」がボランティア。ボランティアの役割りと効果、その可能性について見てみます。 |
第6回 |
災害現場は学びの場《災害教育》2013年1月23日(水)19:00~21:00 被災地に行ってくると自分が一皮むける、そんな経験は誰にでもあります。ところがそれこそが災害大国でとても重要な意味を持ってくるのです。 |
[参加費] 各回2,000円(飲み物、資料つき)
【ひろせとしみち】20代はアジア各地で個人NGOや国際ボランティアとして村つくりや難民キャンプ支援を行い、1982年に国内最初の自然学校となるホールアース自然学校を創設。冒険好きな子どもたちの育成に尽くした。国内外で自然学校やエコツーリズムを普及し、現在3700校ある日本の自然学校の第一人者として多くの自然学校人材を育てた。
政府の災害救援専門機関「国際緊急援助隊」創設メンバー。阪神淡路大震災では東灘小のボラセン、中越地震では川口町ボラセンをそれぞれ立ち上げて活動。スマトラやペルーにもスタッフを派遣し救援活動を行った。東日本大震災では2日後にRQ(レスキュー)市民災害救援センターを立ち上げ、現在、一般社団法人RQ災害教育センター代表理事。
レポート |
災害連続セミナー最終回のテーマは「災害教育」。過去5回のセミナーを通じて、災害のネガティブ面とポジティブ面を学びました。そして、災害時に体験する非常時の共通体験や既成秩序が崩壊した時の自立心、自分よりも他人を助ける思いが生まれやすい、その現場からは何が得られるのかを教えて頂きました。
災害の現場が生み出す「災害教育」。“災害”が“教育”だなんて不謹慎?ではありません。それは災害大国で生きる日本人には大切な学び。わが国のヒューマンで災害に強い社会形成に不可欠な資質を得るポジティブな学びと考えて、今からでも現場に行き、出来ること・やるべきことを考え・行っていきましょう。
自然は常に自らを浄化し、再生する機能を持ちます。古代から日本人は災害の恵みの関係を理解してこの列島に住み続けてきました。災害の悲惨な面だけを見ず、恩恵面を理解することで、災害の全体像を把握し、“減災”への取組を始めていきましょう。
★連続セミナー『災害と減災』@西日暮里★
第6回「災害現場は学びの場《災害教育》」
【スピーカー】広瀬敏通(日本エコツーリズムセンター代表理事、RQ災害教育センター代表理事)
【日時】2013年1月23日(水)19:00-21:00
【参加費】2,000円(飲み物、テキスト付)
【共催】一般社団法人RQ災害教育センター
【場所】日本エコツーリズムセンター事務所
東京都荒川区西日暮里5-38-5 日能研ビル2F
【お問い合わせ】日本エコツーリズムセンター
TEL:03-5834-7966 FAX:03-5834-7972