誰もが安心して参加できるエコツアーを目指して、日本エコツーリズムセンターでは、エコツアー事業者のための保険制度「エコツアー保険」を用意しました。
安全対策は万全なはずでも、思わぬ原因で事故が発生することもあります。そのような万が一の事態に備えておくことは、安全管理上大切なことです。
保険に加入することは、単なる金銭的なリスクを回避するだけでなく、責任あるツアー運営を行うための重要な要素と言えます。
責任あるエコツアーを実施し、エコツアーの安全度を高めて行くために、日本エコツーリズムセンターでは保険の加入をおすすめしています。
しかし、実施するツアーの内容によっては、保険加入が難しいケースがあり、ツアーの実施ごとに行う保険加入は手間がかかり、ついうっかり忘れてしまうこともあります。
そこでエコセンでは団体会員向けに、年間包括タイプの「エコツアー保険」を用意。加入者が増えると団体割引も適用されるので、保険料の節約にもつながります。ぜひエコセンの団体会員となってご利用ください。
エコツアー保険の特徴
- 年間包括タイプなので、ツアー実施時ごとの入金の必要がありません。毎月の報告は必要です。
- 加入者が増えると、団体割引が適用され保険料が割引になります。
保険加入のながれ
- 加入条件を確認の上、書類をエコセン事務局へ提出してください。
・申請用紙 ・安全管理チェックリスト
*書類は下記、お申込みフォームよりご請求ください。
- 安全委員会による審査の実施。
- 審査結果の通知。安全基準を満たしていない場合などは、再度の申請を 要することがあります。
- 基準をクリアしている事業者は、保険代理店へ正式に申込手続きをします。
加入条件
- 日本エコツーリズムセンターの団体会員であること。
- 安全管理チェックリストの必須項目をクリアしていること。
- 保険事故が発生した場合、事故発生時より2週間以内に報告書を日本エコツーリズムセンター事務局に提出することを承諾すること。
- 保険事故が発生した場合、日本エコツーリズムセンターの安全委員会による聞き取り調査、または安全に関する指導が行われる場合があります。 これについて承諾すること。
- 4を経て是正が見られず、保険事故が多発し、他会員へ多大なる迷惑をかけるようなケースが出てきた場合、エコツアー保険への加入継続を断る場合があることを承諾すること。
- 毎年開催する包括保険利用団体ミーティング(安全・保険講習)に、加入団体の代表者または保険担当者が2年に1回以上必ず出席すること。
エコツアー保険の概要
エコツアー保険は傷害保険と賠償保険の2種類があります。ツアーへ向かう往復途上の事故はもちろんのこと、宿泊先での事故も対象となる保険です。
●傷害保険(国内旅行総合保険、行事参加者傷害危険担保特約付帯)
参加者が「急激かつ偶然な外来の事故」によりケガをしたり死亡した様場合。
【例】
- スキー合宿中に転倒し足を骨折した
- ツアー中に虫に刺された
- 現地に向かう途中交通事故に遭い死亡した、など
【対象外の事故】
- ケンカや自殺・犯罪行為によるケガ
- 地震もしくは噴火、またはこれらによる津波によるケガ
- 山岳登攀、ボブスレー、ハングライダー搭乗などの危険な運動中のケガ、など
<保障内容>
- 死亡・後遺障害保険金:事故の日から180日以内にそのケガがもとで死亡した時
- 事故の日から180日以内にそのケガがもとで後遺障害が生じた時
- 入院保険金:生活機能又は業務機能の滅失をきたし、かつ入院し、医師の治療を受けた時
- 手術保険金:入院保険金が支払われる場合に、事故の日からその日を含めて180日以内に病院又は診療所において、傷害の治療を直接の目的としてあらかじめ定められた手術を受けた時
- 通院保険金:生活機能又は業務能力の減少をきたし、かつ医師の治療を受けるために通院した時
●賠償保険(施設所有管理者賠償責任保険、生産物賠償責任保険、受託者賠償責任保険)
主催者の管理の不備、監督不行届、設営のミス等により参加者やその他の第三者の身体や財産物に損害を与え、法律上の賠償責任を負った時に支払われる保険
【例】
- カヌーツアー中、ガイドのミスにより参加者がケガをし、その指導ミスを問われた時
- 危険な場所や欠陥のある施設で行事を開催したため、参加者がケガをした
【対象外の事故】
- 地震・噴火・洪水・津波・高潮などの天災による損害
- 故意・戦争・変乱・暴動などによる損害
<保障内容>
- 損害賠償金:治療費、入院費、通院費、慰謝料、休業損、葬儀費、死亡による逸失利益や物の修理代などの費用
- 起訴費用:保険会社の承認を得て支出した起訴、仲裁、和解又は調停のための費用
- 損害防止軽減費用:応急手当・護送・その他の緊急措置に要した費用については、被保険者に賠償責任がない事が後で判明された場合でもてん補されます。
お問い合わせ・お申込み
日本エコツーリズムセンター
TEL:03-6457-3952 Fax:03-6457-3951